2013年3月1日金曜日

[E3 2010]パトカーと不法レーサーの飽くなき戦いを描く「Need for Speed Hot Pursuit」は,友達の輪を

 E3 2010で新発表となったElectronic Artsの「」(以下,Hot Pursuit)は,同シリーズの原点回帰ともいえる,パトカーと不法レーサー達とのカーチェイスを楽しむアクションレーシングだ。これまでもパトカーに追いかけられるというゲームは少なくなかったのだが,この新作ではプレイヤーがスーパーカー仕様のパトカーで追跡することも可能になっている。  このHot Pursuitを手掛けるのが,Electronic Artsの傘下にあるイギリスのCriterion Games。日本でも話題になった「」でも知られるレーシングゲーム開発の老舗だ。本作でもバーンアウトで開発したゲームエンジンを改良したものが使用されているとのこと,ドラクエ10 RMT。また,オンラインコミュニケーションを利用した「Autolog」と呼ばれる新要素を搭載しており,それが本作の土台として利用されているのだ。  Autologは,基本的にはゲーマーがゲームを立ち上げたときのメインページに相当するものである。ここには,ゲーム中に撮影したシーンを集める「Photos」や,オンラインの仲間達の情報を収集した「Friends」,自分の成績を集計した「Career」,さらには公式の情報が送られてくる「News」やDLC(ダウンロードコンテンツ)を購買用と思われる「Store」ボタンなどがある。  この中でも重要なのが「Recommends」という機能で,ここではオンライン対戦でプレイヤーが何をすべきかといった情報を,ゲームが自動的に表示してくれる。例えば,「友人Aが,あなたの記録を抜きました」とか,「警官役の友人Bが,以前あなたを逮捕していてミッションがクリアできていません」といった複数の項目が書かれており,これらの情報からプレイヤーは目的を持ってオンライン対戦を楽しむことができる。  このRecommendsは,登録済みのフレンズの戦績によって常時変化し,Criterionのクリエイティブ?ディレクター,Craig Sullivan氏は「“走り屋”仲間が10人もいれば,毎日非常に楽しいゲームライフを送れるだろう」と語っていたので,このAutolog機能を生かしたギルドの形成のようなものを念頭に置いているようだ。 Need for Speed Hot Pursuitを開発する,Criterion GamesのCraig Sullivan氏(右)とMatt Webster氏。仲のよさそうなコンビだが,レーサータイプのWebster氏は警官役のSullivan氏に負けてばかりで悔しい思いをしているとか  また,今回のライブデモで紹介されたのが,Interceptorというオンラインモードだ。最大8人のプレイヤーが二手に分かれ,「警官チームがレーサーチームの走行を妨害すれば勝ち」というルールになっている。デモでは,警官役にSullivan氏が,追われる側をエクゼクティブ?プロデューサーのMatt Webster氏が担当し,1対1でのInterceptorモードを披露した。  面白いのは,両チームには特定のスキルが用意されていることだ。警官チームには道路封鎖用のSpikeや,DQ10 RMT,ヘリコプターを使った妨害を行うAerial Supportなどがあり,レーサーチームは,張りぼて(?)の分身を繰り出して別方向に行ったかのように見せるDecoyや,警官の無線を撹乱するJammerなどが確認できる。プレイヤーは,こういったスキルを使いこなし,高速のカーチェイスを楽しむのである。  Sullivan氏は,フレンズがオンライン状態になったときにTwitterで知らせてくれるというような外部ソーシャルネットワーキングも活用していきたいと話す。実現すれば,本作にハマりっ放しのプレイヤー達が続発することになるかもしれない。
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